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サファリパークで職員が事故死 [事件・事故]

日本の国内でサファリパークという形態の動物園が出来て何年経つのかは
ちょっとわかりませんが、放し飼いにされた動物達を車という安全装置の
中から見るという形式はライオンやトラ、クマなどの姿を間近で等身大で
観られることから人気があり、全国では北海道から大分県まで10か所の
サファリパークが営業しています。



園内を走行中は窓を開けてはいけません、としつこいぐらいに看板が設置
されているにも関わらず入園者が車外に出たためにトラに襲われた事故が
起きたこともありますし、飼育担当者が給餌の際に襲われたとか、過去に
事故の起きたサファリパークは複数ありますから、放し飼いの動物は安全
を保証してくれる存在でないことは理解しています。


そんなわけで私自身、富士サファリパークは何回か行っているわけですが
今回起きた事故は、今までのように自ら車外に出たところを襲われたとか
飼育担当者が飼育室で油断したために襲われたというような話ではないと
いうところが特徴的で、サファリパークの安全を根本から否定するような
出来事なだけに関係者は衝撃的なのではないかと思います。

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今回の事故では女性職員が園内を巡回していた時に、運転席の窓に付いた
安全確保のためのパイプを突き破って車の中に入り込み、女性職員の脇腹
や胸に噛みついたというもので、襲ったクマは殺意を持って職員の女性を
襲っているという点に異常性を感じます。

車外に出た人を襲うというのは動物の本能に根差したことであり、決して
人間を特定して食べるためとか殺すために襲っているわけではなく元々は
好奇心から近寄り、圧倒的な力の差(爪の力、牙の力)があるが故に人間
は抵抗する余裕もなく襲われてしまうわけですが、今回は安全装備をした
車を襲い、パイプで補強された窓を突き破って人間を襲っているわけで、
標的を人間に絞り込んで、殺意を持って襲っています。

ということは、このような形でクマが本気になったら補強してある窓でも
簡単に破ってしまう力があるということであり、一般の乗用車の窓なんて
一撃で打ち破ってしまう腕力があることが確認されたわけで、車の中から
見えているライオンやトラの大きな足で本気で車を襲ったとしたら、あの
ジュラシックパークのT-REXのように車の窓を打ち破り、車内の人間
を噛み殺すことなどわけもないことのように思えます。

ということは呑気にクマやトラ、ライオンのサファリゾーンをトロトロと
車で走っているのは非常に危険な行為ということになってしまいます。

車の中に居れば安全という原則が翻されてしまったら、サファリパークは
安全に身近で動物を見られる場所ではなくなり、ジェットコースター以上
に危険なアトラクションということになってしまいます。

今後、日本動物園協会がどのような見解を出すかによって、最悪の場合は
サファリパークは檻の中に入った動物を車で見て回るという形式になって
ドライブスルーの動物園という間抜けな姿になるかも知れません。

動物園の運営方法として一つの転機になるような大きな出来事が起きたと
私は思っています。

文中の写真は、富士サファリパークで撮ったものです。

動物園の文化史―ひとと動物の5000年動物園の文化史―ひとと動物の5000年
溝井裕一

動物園のつくり方―入門動物園学 動物園マネジメント‐動物園から見えてくる経営学 動物園革命 大人のための動物園ガイド 生まれ変わる動物園―その新しい役割と楽しみ方 (DOJIN選書)

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コメント 2

kohtyan

痛ましい事件ですね。
富士サファリパークに、孫たちと行ったことがありますが
獰猛な動物は、檻に入れたままで見るしかありませんね。
by kohtyan (2016-08-18 15:40) 

suzuran

kohtyanさん:
コメントありがとうございます。

富士サファリパークの関係者が今回の事故車両を見て
あまりの危険さに驚いたというニュースがありました。

富士サファリパークの巡回車は窓枠に丈夫な金網が
張ってあるのに対し、群馬の場合は鉄パイプが一本
横向きにつけてあるだけなので、動物が体重をかけたら
ひとたまりもないはずで、全く防御に役立たないようです。

さらに窓を全開にしていたために餌の匂いにつられて
クマが突進したようですが、他のサファリパークでは
巡回しながらエサを撒くようなことはなく、車の窓は物音
が聞こえる程度にしか開けないということで、園内の
安全基準や巡回時の手順が杜撰すぎたというのが、
今回の滋味の大きな原因のようです。

亡くなった女性飼育員は業務手順を守ったばかりに、
クマに襲われたことになりますから、単純な労災以上の
責任が会社側にあるのではないかと思います。

ただ、車の窓がクマやライオンの本気の一撃に遭っても
耐えられるかというのは、ちょっと厳しいかもしれないですね。
by suzuran (2016-08-18 23:31) 

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