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仕事をするということ [散文・気付き]


アメリカ・ノースカロライナ州でスクールバスが炎上しましたが、バスに
乗っていた児童はドライバーの素早い判断と行動によって、一人も怪我を
することなく避難することが出来たという出来事がありました。

小学生の児童6人を乗せたスクールバスを運転していた女性ドライバーが
走行中に焦げ臭いにおいがすることに気付いて、バスを止めたところ車の
ダッシュボードの下から煙が出ていることを見て後方の非常口から6人の
児童全員を避難させた後、バスが激しく炎上したというトラブルです。


走行中も外ばかりではなく内側の異変に気付く集中力、前方(エンジンの
ある位置)で煙が出ている場合には、次にどんな危険性があるのかを予知
する判断力と想像力、安全ではないと判断した時に素早く自動を誘導して
避難させた行動力、そのどれかが欠けていても死傷者の出る大きな事故に
なった危険性があったと思います。

とっさの機転で子どもを助けたドライバーは称賛の声に対して「私は自分
の仕事をしたまでです。」と答えたそうで、プロの仕事人だなと感服する
言葉をさりげなく言える人だなと感じました。

ちょっと話は変わりますが、海外ではドライバーと表現しますが日本では
一般的に車の運転を仕事にしている人のことを運転手と呼びますよね。

アシスタントのことは助手、ジョッキーのことは騎手、野球の選手などは
全てのポジションが投手から捕手、内野手と外野手と全て「手」です。

韓国日本語の分かるドライバーに対して運転手さんと言うと、口にこそ
出しませんが対応が冷たくなるという話はご存知でしょうか?

運転する人は運転する手ではなく、運転技術で仕事をしている技士という
呼び方があり技士(キサ)と呼ぶことで、誰でも同じだとは言いませんが
ドライバーの対応はかなり変わります。

同じように助手も、助ける手であって人間扱いをしていない表現だとして
良い印象を持たれていないので韓国の人と仕事をする時には「手」の付く
表現は良くないとされています。

タクシードライバーのことを「かごかき」と呼んでオオゴトになったのが
今は亡き横山やすしさんですが、どんな仕事でもプライドを持って勤めて
いるわけですから、私自身は運転手とか助手という言葉は使わないように
普段から心がけています。

今回、児童の命を救った女性ドライバーもニュースサイトでは女性運転手
と表示されていますが、せめて女性運転士という言い方は出来ないものか
というように思いましたし、機転を利かせて児童を助けた人のことを運転
する手と表現するのは、やはり違和感を感じてしまいます。

新聞などの表現をよく読むとタクシーやトラックの場合は運転手と書いて
バスの場合は運転士と書いたり、電車の場合は運転手ではなく運転士など
何らかの意図があることがわかります。

呼び方の違いで職業差別をしているみたいなので、そのような区別をする
こと自体止めた方が良いのではないかと思ったりします。

しかしながら「自分の仕事をしたまでです」ってカッコいいですね。
日本の政治家で正々堂々とそう言える人って存在するのでしょうか?


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