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下火になった海洋深層水ブーム [散文・気付き]
数年前にはスポーツドリンクや化粧品などの原材料に、海洋深層水という
表現が目に付いていましたが、最近はほとんど見なくなりました。
簡単に言うと海の表層よりも下の部分(約300m以下)で、この深層水と
呼ばれる水が対流しているということになるようですが、この部分の水は
表面層と混合されることがあまりないため、身体の維持に必要な栄養塩類
が豊富にある反面、雑菌が少なく清浄であるという特徴があるので飲料用
としてだけではなく、アトピー性皮膚炎の治療や乾燥肌の改善効果も含め
いろいろな機関で研究されているということになっていました。
ブームの当時は深層水には「取水地」の表示義務がないために極端な場合
には、本当に海の中から汲み上げたのか、同様の成分を添加してあるのか
の見極めが困難であるという問題点も指摘されていました。
日本で深層水の利用を最初に始めた高知県・室戸岬は深層水ブームの発祥
の地として有名なのですが、メーカーによっては実際には、ここから供給
を受けていないにも関わらず室戸岬で取水したとして販売していたところ
もありますから、注意が必要とされていたものです。
ちなみに室戸岬で汲み上げた深層水には、高知県がブランドとして認めた
マークがついていますので、それで判断することは可能です。
深層水の可能性は色々な方面で利用価値があるとされていて更にブームが
広がるように言われていましたが、実際のところは竜頭蛇尾状態なように
思われ、海洋深層水という言葉を聞くことは滅多にありません。
ブームに乗って、大騒ぎをして良いものも悪いものも忘れてしまうという
特性は日本人に特有のものかも知れませんが、もう少し節度を持って対応
した方が良いのでは?と思うことがたまにあります。
私も同じ日本人ですが、ブームの乱高下には付いていけていないので特に
そういう部分は強く感じる今日この頃だったりします。
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