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標本が見世物になってしまった [下世話な話]

日本で初めて「人体の不思議展」なる展覧会が開催されて、人体の精密な
解剖標本が一般の人でも見て触れることが出来るようになった際には科学
の進歩は凄いなと素直に思ったものですが、この作者が標本から見世物に
遺体の扱いを変えてからは、この展覧会を批判的な目線で見ている、私が
存在しています。

plastinated bodies-3.jpg

脳の実物の重さを体感したり、胃の様子を見ることが出来ていた頃は人体
をリアルに感じて、生命の尊さを体感する場だと感じていましたが作者が
妊娠中の女性にポーズを付けたり、遺体同士が性行為をしている展示方法
を取ったりしたころから、完全なる見世物になった気がします。


それと遺体の収集について、中国で死刑執行された遺体が引き取られては
プラスティネーション処理を施されているのが現実で、故人の遺志などは
反映されていないという関係者の話を読んだ時に、死体を見世物に変えて
儲けることに熱心な技術開発者の人格を疑うと同時に、一般市民に人体に
ついて広く関心を持ってもらいたいと言っていた発言の本意がなんとなく
わかったような気がして、賛意が蔑視に変わりました。

plastinated bodies-1.jpg

確かに一方的な見方であって、それでも技術開発をした本人は人体の神秘
を実物で表現することにこそ本当の意味での人体標本だという自負と自信
があるのかも知れませんが、遺体の提供者は本人の意思による献体である
という説明だけで、中国での死刑囚を回収したものであるという批判には
答えていないわけで、それを明確に否定しないところにも、否定できない
何かがあるのだろうか?という疑念が残ってしまうのですね。

plastinated bodies-2.jpg

plastinated bodies-4.jpg

最初の頃の標本が死者に対して尊厳を持っているような扱い方だったのに
対して、ここ最近ではセックスの体位を何種類かさせてみたり、スポーツ
のポーズを取らせたりしていて、死体をあたかもフィギュアのように扱い
どのように好意的に考えても尊厳があるとは思えません。

plastinated bodies-5.jpg

個人が何を主張したところで体勢の流れは変わりませんが、死体を置き物
にするようなことは許可されるべきではないと思っています。

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