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フィリピンに嵐の季節が来た [海外の話題]
ミンダナオ島で来年の総選挙に関連して、立候補予定者の家族や記者達が
大量殺戮の対象となり57人が死亡した事件がありましたが、今度は小学校
に武装勢力が侵入して児童や農民など村の住人75人を連れ去り、山林内の
小屋に監禁するという事件が発生しています。
現時点で二十数人が解放され、47人が残っているようですが解放の条件が
拉致グループのメンバーに事件前に出ていた逮捕状の取り下げ、対立する
別の部族の武装解除ということで、政治関連ではなく自分達を利すること
を条件にしているわけですから、要求が通るとは普通は思えません。
元々、ミンダナオ島はイスラム系武装勢力(アブサヤフ)と、共産主義者
の新人民軍(NPA)、少数民族の分離独立を目指すモロ民族解放戦線が
それぞれの主張を掲げて政府軍と戦い、さらには地元の部族同士の抗争と
民兵・私兵を擁する地元の有力者の権力闘争など、島内の各エリアで戦い
が繰り広げられているだけに、先日のように地元有力者が暴走するような
事件が起きると、くすぶっていた火種の中に着火剤やガソリンを投入した
のと同じような効果が現れてしまうことになるわけです。
さらに先日の事件を起こしたのは現大統領のアロヨ大統領の有力な後援者
で、前回の大統領選挙では相当の不正をしているとされているだけに逮捕
されても実刑を受けることなく釈放されるという見方もあるので権力争い
は半端ではない規模になりそうです。
五年前の大統領選挙の時には、マニラ湾を航行していたクルーズ船が爆破
されたりアメリカ大使館の爆弾騒ぎや、アメリカ系のホテルの爆弾事件も
ありましたし、選挙を行うことなく政権の継承を叫ぶクーデター将校など
普通の民主国家では考えられないような事件が立て続けに起きているので
ミンダナオ島だけでなくメトロマニラでも注意が必要になると思います。
以前にも書きましたが、大統領選挙の年とその前年にはフィリピン国内に
非常に強いピープルパワーと呼ばれる嵐が起きます。
来年には現地の現場の写真を撮ってこようと思っていますが、あまりにも
危険そうなら報道記者ではありませんからキャンセルするつもりです。
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